BTOパソコンショップSEVENで発売されている『ZEFT R7K2』のレビュー記事になります。
このモデルはグラフィックボードに『GeForce RTX2060 SUPER』を使用し、価格が15万円弱（税抜）と比較的買いやすい値段になっています。
『GeForce RTX2070 SUPER』搭載PCは20万円前後となることが多く、「そこまでは出せないよ！」という方にオススメのモデルです。
『ZEFT R7K2』主なスペック
| OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) |
| CPU | AMD Ryzen 7 3700X |
| グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX2060 SUPER 8GB |
| マザーボード | ASRock B450M Pro4 |
| メモリ | 16GB DDR4-2400 (16GBx1枚) |
| SSD | 500GB Crucial CT500P1SSD8JP |
| ハードディスク | なし |
| 電源 | 750W 電源 80Plus Gold認証 CoolerMaster製 |
| 光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
| サイズ | 220(幅)×464(奥行き) ×493(高さ)mm |
| 価格 |
上で書いたパーツは、パソコンを選ぶ際に特に確認しておきたい箇所です。
高性能CPUにミドルレンジグラボをあわせた買いやすい金額のモデル
CPUには性能が高く、値段も安い、『AMD Ryzen 7 3700X』。
グラボはミドルレンジの『RTX2060 SUPER』。
個人的にはより長く使える『RTX2070 SUPER』をオススメしているのですが、どうしても価格的に難しい場合はひとつ下の『RTX2060 SUPER』が良いでしょう。
最高画質や4K解像度でのプレイは少し難しい場合もありますが、普通程度以上なら十分快適にゲームをプレイすることは可能です。
CPUとグラボ以外のパーツも優秀
メモリ16GB、電源750W（80Plus Gold）、光学ドライブありと欲しいところが揃っています。
ただ、ストレージはSSD500GBと少なめなので、追加を検討したいところですね。
これだけの性能を揃えて税抜き15万円に収まる価格設定なのはとにかくすごい。
買いやすさは抜群ではないでしょうか。
『ZEFT R7K2』各パーツについて一言解説
OS（Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属)）
大体はデフォルトで入ってることが多い『Windows 10 Home 64ビット』。
普通にゲームしたり、ネットしたり、ワードやエクセルで作業したりする分には『Windows 10 Home 64ビット』を選んでおけばOKです。
CPU（AMD Ryzen 7 3700X）
AMD社製品のCPUです。
Intel社の方が圧倒的に知名度が高いので、「何それ？Intel選べばOKでしょ？」と思われるかもしれませんが、最近のAMD製CPUは性能と価格のバランスが良くすばらしいコスパです。
ハイエンドモデルによく搭載されるIntel製CPUは『Core i7-9700K』と『Core i9 9900K』の２つですが、性能と価格を比較するとこんな感じになります。
性能：低『Core i7-9700K』＜『Ryzen 7 3700X』≦『Core i9 9900K』 高
価格：安『Ryzen 7 3700X』＜『Core i7-9700K』＜『Core i9 9900K』 高
性能面では『Core i7-9700K』よりも上、場合によって『Core i9 9900K』と同じくらいのパフォーマンスを発揮します。
それなのに値段は『Core i7-9700K』よりも安いといった、コスパ最強CPUです。
CPUはゲームだけでなくすべての処理の速さに影響するパーツ。
値段も高いため、しばらくは買い換えなくてもすむような性能を持ったものが欲しいですよね。
今は『Ryzen 7 3700X』が最もおすすめできるCPUになります。
グラフィックボード（NVIDIA GeForce RTX2060 SUPER）
『RTX2060 SUPER』はミドルレンジのグラフィックボード（以下グラボ）で、今で回っているグラボの中では真ん中くらいの性能です。
『RTX2070 SUPER』の次の性能を持ち、価格とのバランスも良く、今買うなら『SUPER』の３つのどれかにするべきです。
『RTX2070 SUPER』には負けますが、『RTX2070』を超えた性能があり長く使えます。
『RTX2060 SUPER』の上に４つのグラボあり、性能的には差が大きいように見えますが『RTX2060 SUPER』でも最高設定や4K解像度でのプレイを望まなければ十分快適なゲームプレイが可能ですし、上の４つと比べて値段はかなり抑えられています。
また、『RTX2060 SUPER』は2019年7月に発売された新しいモデルです。
もし似た性能の『RTX2070』を積んでいるPCが少し安めであったとしても、旧モデルのグラボはなるべく避けて、新しく発売されたモデルを選ぶ方がおすすめです。
基本的に新モデルは旧モデルと比べて機能面が改良されているため、特別な理由がなければ新しいモデルから選びましょう。
マザーボード（ASRock B450M Pro4）
マザーボードの選び方として必ず確認することは次の2点です。
『CPUが装着できるか』
『ケースのサイズに合っているか』
BTOパソコンならここが間違っていることはないので安心です。
他には『メモリを増やすためのスロットがあるか』などの拡張性を考えて選びます。
必要な機能は揃っているのでこのままでも特に問題ないでしょう。
メモリ（16GB DDR4-2400 (16GBx1枚)）
メモリは作業に必要なデータを一時的に保存するためのパーツです。
例えると机の広さ 。机が広いほど色々な作業を同時に進めることができる。机のスペースが狭いと道具を片付けては持ってきてと作業効率が悪くなる。
メモリが少なくて足りなくなると、何か作業をしているときに画面が白くなってパソコンがすぐ固まります。
ゲームをする上で必要なメモリ容量は16GBで、8GBでは足りません。
SSD（500GB Crucial CT500P1SSD8JP）＋ HDD（なし）
SSDとHDDはデータを保存するためのパーツです。
例えると本棚の大きさ。メモリとは違い長期的に保管するためのもの。SSDはデータ転送速度が速く、HDDは遅い。
データ転送速度が速いSSDにはOS（Windows）やゲームを保存することが多く、ゲームにもよりますが、最近の3Dで作りこまれたゲームは容量が非常に大きいです。
・Apex Legends 22GB
・SEKIRO 25GB
・MONSTER HUNTER: WORLD 30GB
・FINAL FANTASY XIV 60GB
・FINAL FANTASY XV 100GB
こういったタイトルを複数プレイする場合は、500GBでは足りない可能性が高いでしょう。
というのもWindows用やシステム用に100GBは使ってしまいます。
さらに全体容量の25%程度（500GBの場合125GB）の空きを作っておくことで、パフォーマンス低下や寿命が減ることを防げます。
そう考えると自由に使えるのは約300GBだけということになり、結構不自由に感じると思います。
必要容量が大きいゲームに色々と手を出すスタイルの場合は、SSDかHDDを追加することをおすすめします。
ちなみに管理人はOS用に256GB、ゲーム用に512GB、2つのSSDと、3TBのHDDを使っています。
3年近くたってゲーム用SSDはいっぱいになってしまって、新しいゲームをインストールする時は別のゲームを削除してからで、ちょっとめんどくさいですね。
ゲーム用SSDは512GBよりも1TBがよかったなと今では思っています。
電源（750W 電源 80Plus Gold認証 CoolerMaster製）
電源は壁のコンセントから電力を取ってきて、パソコン用のエネルギーに変換するパーツです。
地味ながら実はなかなかに重要なパーツで、しかも消耗品です。
気にする点は2つ、『電源容量』と『電気変換効率』。
まず電源容量（750W）の大きさが大きいほど、USBなどでたくさん機器を接続することができます。
750Wあれば基本的に困ることはない容量です。
『80PLUS GOLD』が電気変換効率を表していて、BRONZE、SILVER、GOLDと良くなっていきます。
これが良いほど、省エネ性能が上がり電気代の節約、電源寿命が長くなる、と全体的にプラスになります。
『ZEFT R7K2』の電源は、『750W』『80PLUS GOLD』とゲーミングPCに欲しい性能の電源が使われていてそのままで全く問題ありません。
光学ドライブ（DVDスーパーマルチドライブ）
CDやDVD、ブルーレイを使うためのパーツです。
デフォルトのモデルではCDとDVDが使える『DVDスーパーマルチドライブ』が搭載されています。
ブルーレイを使いたい場合は変更しましょう。
サイズ（220(幅)×464(奥行き) ×493(高さ)mm）
ゲーミングPCを使ったことがない、見たことがない場合は要チェックです。
普通のパソコンに比べるとケースは大きいので、置く予定の場所に収まるか必ずチェックしましょう。
パーツのサイズが大きい
ケース内の熱対策でエアフローを作るため
CPUとグラボをがっつり働かせて負荷がかかるとかなり高温（80℃くらい）になります。
そして温度が上がり続けるとPCは強制的に再起動されてしまいます。
さらに再起動されるだけじゃなくパーツに負荷がかかり寿命も減ってしまうため、熱対策はとても重要なのです。
『ZEFT R7K2』は15万円前後でゲーミングPCを探している人におすすめ
ゲーミングPC選びにおいて『CPU』と『グラボ』は一番重要なポイントです。
『ZEFT R7K2』は今一番おすすめしたいハイエンドグラボ『RTX2070 SUPER』ではないものの、買いやすい価格と快適なゲームプレイを両立させたモデルです。
その他のパーツも『ストレージ容量（SSD、HDD）』以外はそのまま使える高性能なものがチョイスされています。
これだけうまくまとまっていて税抜き15万円切っているというのは本当にすごいです。
初めてゲーミングPCを買う場合、「やりたいゲームが動くPCで、なるべく値段は安いもの！」と考える人は多いと思います。
その条件を満たすだけならもっと安くて性能が低いPCもありますが、管理人としてはこのモデルが最低ラインだと考えています。
なぜかというと、性能が低いPCは新作ゲームについていけなくなり、長く使えないため結局コスパが悪いからです。
20万円で5年使えるPC ＝ 4万円/年
15万円で3年使えるPC ＝ 5万円/年
12万円で2年使えるPC ＝ 6万円/年
この数値はだいたいのイメージですが、実際にこんな感じになります。
実際に管理人は昔、使える期間を考えずに安めのローエンドスペックのPCを買って後悔しました。
出せる金額のうちから選ぶしかないのですが、値段だけではなくどれくらいの期間使えるのかを考えて決めましょう。
