中古のゲーミングPCが安くてお得なのは本当?

ゲーミングPC初心者ガイド

なるべく安い金額でゲーミングPCを手に入れたい場合に、方法の1つとして『中古』を買う選択肢が出てくるのは自然な流れです。
中古PCの価格はたしかに安く魅力的ですが、ゲーム目的で選ぶなら基本的におすすめしません。
ここではなぜ中古PCをおすすめしないのか、もし検討するなら注意しないといけないことをお話ししていきます。

中古PCのリスク

中古PCを覗いてみると新品に比べて相当買いやすい価格に惹かれますよね。
3万円代、4万円代で高性能ゲーミングPCを謳い、販売されているものもそれなりに見かけます。
『高性能ゲーミングPCが安く手に入る』
そんなおいしい話が実際あるのでしょうか。
PC初心者には見えにくい中古PCの気を付けなければいけないところを挙げてみます。

PCの性能を把握しづらい

売られているPCがどれくらいの性能なのかを把握することは、新品でも中古でも大事です。
商品ページに『高性能ゲーミングPC』と書かれていたとして、どのあたりが高性能なのか分かりますか?
売り手側は高性能と思っていても自分にとってはそうじゃないかもしれませんよね。
売り文句をそのまま信じず、きちんと自分で判断できないと痛い目にあう可能性があります。

ただ、PCの性能を判断するにはパーツについての知識が必要です。
ゲーミングPCを初めて買おうとしている初心者にとってはここが難しいところ。
しかも中古の場合は古いパーツを使っているものが多いです。
新品なら新しくてよく見かけるパーツを使っていることが多いので、まだ比較もしやすいのですが、古いパーツの性能となると情報が少なく調べるのは大変です。

きちんと性能を把握したうえで、自分が求めている性能と一致しているなら検討しても良いかもしれません。

新品より寿命が短い

パソコンには寿命があります。
壊れない機械なんてありませんので当たり前の話ですね。
ただ、使い方によって寿命は変わってきます。

・毎日24時間つけっぱなしで負荷のかかるゲームをずっと起動させている
・1日2,3時間だけ電源を入れて負荷の少ないゲームだけをプレイ

極端な例ですが、この2つが同じ寿命になるわけはないですよね。
PCのパーツは消耗品なので、こき使えば使うほど早く力尽きてしまいます。
中古で売られているPCはどう使われていたのか分かりませんので、今動いていても中はボロボロになっている可能性もあります。

そんな無茶をさせていない使い方をしていたPCでも、まだ使われていない新品と比べたらどうやっても寿命は短くなってしまいます。

保証期間が短い

中古は新品と比べて保証を受けられる期間が短くなっています。
大手BTOショップのドスパラでも新品は1年の無償保証がついてきますが、中古は1ヶ月だけしかつきません。
※モバイル会員になると3ヶ月に延長

もはやそれだけリスクがあると言ってるようなものですよね。
どういう使われ方をされてきたか分からない以上、売る側にとっても仕方ないのかもしれません。

コスパを考えると新品が無難

上で挙げた注意点の他に、パソコン選びではコスパを考えることも重要です。
パソコンにおいてのコスパは、値段に対して『どれくらい快適に使えるか』と『どれくらい長く使えるか』を考えます。
長く快適に使えるかどうか、それはパソコンの性能に直結してきます。

ざっくり比較すると次のように言えます。
新品:値段は高いものの、性能が良くて長く使える。
中古:値段は安いが、性能は低く新しいゲームについていけない。新品に比べて故障の可能性も高い。

使える期間を考えると『値段が安い=コスパが良い』とは一概に言えないんですね。
というかゲーミングPCにおいては高性能なPCのほうが長く使えてコスパが良くなるケースの方が多いです。

最初に「ゲーム目的で中古PCはおすすめしない」と言いましたが、ここが一番の理由です。
安い中古PCというと3万4万5万円くらいですよね。
このくらいの値段で長く使えそうなPCを見たことがありません。

新品のゲーミングPCですら買う時に予算をケチった人が「もう少し上の性能にすれば良かった!」と後悔するケースが本当によくあるのがゲーミングPCです。
長く使えることがかなり重要ということは頭に入れておいてもらえればと思います。

中古ゲーミングPCを買うなら

「どうしても今出せる金額で、今すぐゲーミングPCがほしい!」
そんな状況で中古しか選択肢がない場合、下のような限定的な使い方であれば良いかもしれません。

・要求スペックがあまり高くないゲームだけをプレイする
・ネットや動画を見たり、メールや作業に使う

さらに、長持ちしない可能性があること、新しいゲームが遊べないこともわかった上で、『求めている性能と値段』が合っていれば中古を買っても後悔はしないと思います。
相当厳しいですがこれくらいの覚悟はしましょう(笑)

個人売買ではなくショップで買おう

最近はメルカリやヤフオクなどの個人売買サイトでも買えるようになりましたね。
ただ、なるべくきちんとサポートを受けられるショップから買うことをおすすめします。
中古のゲームソフトを買うのとは違いますから、何かあったときに受けられるサポートをきちんと書いているショップを選びましょう。
個人売買ではまずサポートに期待できませんので、PC初心者は特に注意が必要です。

ノートよりデスクトップを選ぼう

なるべくならデスクトップを選びましょう。
ノートのメリットは、『持ち運べること』です。
好きな場所で使えることはプラスそのものですが、あげられるメリットはそれだけです。

デメリットは『耐久性の低さ』『拡張性の低さ』があります。
パソコンは負荷がかかるとパーツの温度が上がり、温度が高い状態が続くのはよくありません。
デスクトップであれば大きいケースの中でファンを回して空気を入れ替えて熱対策をしています。
ノートだと本体が小さいのでそういった熱対策が弱く、パーツがダメになりやすいのです。

『拡張性の低さ』はパーツ交換が出来ないことを意味します。
安い中古PCはそもそも性能が低いです。
別のゲームをやりたくなって性能不足で動かない時、デスクトップならパーツ交換で対応できる場合もありますが、ノートでは交換できないのでPC買い替えとなります。

中古ゲーミングPCは限定された状況でのみアリ

ここまでをまとめると、基本的には中古よりも新品がおすすめです。
理由は中古には新品にはないリスクがいくつかあること。
そういったリスクを理解して、求めている性能と値段を満たしたPCが見つかれば買っても問題ないでしょう。

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