BTOパソコンのスペックを見ると”SSD”と”HDD”の両方を入れている場合がほとんどですよね。
”SSD”は”HDD”よりも圧倒的に処理速度が速く、性能面では”SSD”が圧勝です。
ではなぜどのBTOパソコンでも”HDD”を入れているのでしょうか?
ここでは”SSD”と”HDD”をどちらも使う理由を説明していきます!
SSDとHDDってなにをするもの?などの初歩的なお話しは下の記事をどうぞ。
ゲーミングPCにSSDとHDD両方入れる理由・目的
ざっくり一言で言ってしまえば、SSDは値段が高いからです。
そこでSSDとHDDを両方用意して、用途によって使い分けることで安く済ませようというわけです。
「じゃあ値段はどれくらい違うのか?」
「どう使い分けるのか?」
もう少し詳しくお話ししていきますね。
SSDとHDDそれぞれのメリット・デメリット
それぞれを比較した場合のメリットとデメリットを簡単に説明します。
まず、どちらも目的はまったく同じ、データを保存するためのパーツです。
ストレージと呼ばれています。
重要な点は次の2点。
『データをやり取りする速度が速いかどうか』
『たくさんのデータを保存できるかどうか』
まとめるとこうなります。
データのやり取り | 保存できる容量(同じ値段で比較した場合) | |
SSD | 速い | 少ない |
HDD | 遅い | 多い |
SSDとHDDはどう使い分ける?
処理が速いけど高いSSD、遅くて安いHDD。
それぞれの特徴を活かして使い分けると下のようになります。
SSD | データを頻繁にやり取りするもの |
なるべく処理にかかる時間を短く済ませたいもの | |
OS(Windowsなど)やゲームなど | |
HDD | 使用頻度があまり高くないもの |
画像や動画など、容量がかさばるけど処理にかかる時間は元から遅くないもの |
データ転送速度について
PS4でSSDを使うとロード時間が劇的に早くなるということはあまりに有名な話ですが、それはPCでも同じことです。
また、OS(Windows、mac)やソフト(ブラウザ、オフィスなど)をSSDに入れることで、
・PCの起動時間
・ゲームやソフトウェアのロード時間
などなど、ほぼすべての動作が速くなり、その快適さに慣れたらもうHDDには戻れなくなりますw
容量・値段について
そんな処理の速さが魅力的なSSDのデメリットはというと、ただただ値段が高いということです。
性能にもよりますが同じくらいの値段で買えるものは、SSDは1TB、HDDは4TBと約4倍も変わります。
※時期や商品によって値段は前後するのであくまで目安です
値段の高さが気にならなくて、大容量SSDにお金を出せるのであればHDDを買う必要はありません。
ではゲーミングPCにはどのくらいの容量があれば困らないのでしょうか?
ゲーミングPCにSSD,HDDはどのくらい必要?
BTOパソコンでは512GBのSSDが組まれていることが多いので、512GBを例にして考えてみます。
まずOSや必要なソフトなどをインストールするだけで100GBくらいは使うと見ておきましょう。
さらにSSDとHDDのどちらもある程度の空きがないと『パフォーマンス低下』や『寿命が縮む』といったデメリットが発生します。
そういった点で全体容量の25%程度の空きを確保することがオススメされています。
512GBの25%と、OSなどの100GBを除くと、自由に使えるのは実質約300GBになります。
300GBでは不便に感じる場合が多いです。
ゲームだけ考えたとしても、タイトルによって必要な容量は変わるものの、3Dのしっかり作りこまれたタイトルを挙げると
・フォートナイト 20GB
・Apex Legends 22GB
・SEKIRO 25GB
・MONSTER HUNTER: WORLD 30GB
・FINAL FANTASY XIV 60GB
・FINAL FANTASY XV 100GB
こんな感じで結構な容量を要求されます。
ゲーム以外にも画像や動画など保存するものが色々とある場合、300GBではすぐ空きがなくなって空きを作る作業に追われるでしょう。
3年近くPCを使ったときのSSD,HDD使用感
僕の場合は、SSDが2つ256GBと512GB、HDDを1つ3TBのものを使ってます。
それぞれの使い方は上で書いたようにこんな感じで使い分けています。
SSD | 256GB | OSやブラウザ、ゲーム以外のソフト |
512GB | ゲーム専用 | |
HDD | 3TB | 画像や動画、作業用ファイル |
3年近く同じPCを使っている間にゲームは少しずつ増えて512GBでは足りなくなってきています。
新しいゲームを始めるときはアンインストールして空きを作ってからになっていて、1TBかそれ以上のものが良かったなーと今では思いますね。
好きなゲームはなるべく残しておきたい派ですw
逆にHDDはそこまで保存するものもなく、1TBくらいしか使っていないのでだいぶ余裕があります。
まとめるとストレージはどれくらい必要?
話を戻すと、僕のようにゲームをメインとして使う場合にどれくらい欲しいかと考えると
・OSやゲーム以外のソフト 100GB
・ゲーム 1TB~
・その他画像や動画 1TB~
空きを25%作ることを考えて、最低でも3TB以上はあったほうが良いかなと思います。
全部でどれくらいの容量が必要か分かれば、あとはSSD1つで済ますか、HDDと分けるかをお財布事情で判断するのが良いでしょう。
上で書いた3TBはあくまでも僕の場合ということはご了承ください。
自分がどれくらい必要か考えるときは
・ゲームをどれだけのペースで買うか
・やらなくなったゲームをアンインストールしないで残したいか
・動画や画像をたくさん保存したいか
などから決めましょう!
動画については、ゲームプレイを録画した場合、画質を少し落とした状態で1分100MBくらいになります。
30分で3GB近くになるので、録画を残したい場合はかなり容量が必要になりますのでご注意を!
裏技っぽくなりますが、配信してアーカイブを残せば自分のPCにまったくデータを作らず動画を残すなんてことも出来ますよ。