SSDを選ぶときに知っておきたいこと

ゲーミングPC初心者ガイド

PCのスペック表に記載されているSSDを見ると何やら色々と書かれてますよね。
容量は見ればすぐ分かりますがそれ以外についてはまるで暗号みたいで、詳しくなければ分からないのが普通です。
しかし何が書かれているのかを知っておくとPC選びで得になることもあります。
ここでは容量以外に書かれていることと、特に抑えておきたいことをお話ししていきます!

サイズと規格

サイズと規格については「へー」と軽く知っておく程度で大丈夫です。
PCに接続する形式の違いを表していて、マザーボードに対応したものを選びます。
今よく使われているサイズは3種類です。

・2.5インチ
・mSATA
・M.2

2.5インチ

一番よく使われている規格で、製品のラインナップも豊富。
値段が比較的安いが、M.2と比べると処理速度が遅いです。

2.5インチはSATA(シリアルATA)と呼ばれる規格を使っていて、『SATA1.0』『SATA2.0』『SATA3.0』の3種類があり、それぞれ処理速度に違いがあります。

SATA1.0 SATA2.0 SATA3.0
1.5Gb/s 3.0Gb/s
6.0Gb/s

mSATA

SATAを小型にしたもので、ノートパソコンに使われます。
デスクトップの場合はまず関係ありません。
性能はSATAと同じです。

M.2

2014年に登場した新しい規格。
SATAより小型でノートにもデスクトップにも使われます。
処理速度もSATAより速い最大10Gb/sです。

記録素子タイプ

記録素子タイプというと難しそうですが、要は“データを書き込む方法の違い”で分かれています。
そしてここがSSDを選ぶとき、容量の次に気にしたいところになります。
なぜかというと、このタイプが寿命と値段に大きく影響するからです。

大きく分けると『SLC』『MLC』『TLC』『QLC』の4つがあります。
耐久性と値段が次のようになっています。

耐久性

【高】SLC > MLC > TLC > QLC【低】

値段

【高】SLC > MLC > TLC > QLC【安】

耐久性が高いものほど高く、耐久性が低いものほど安い、というわけですね。
そして耐久性とは“書き込めるデータ量”のことです。
SSDはこの“書き込めるデータ量”を超えてしまうと高い確率で故障してしまうため、“書き込める回数”が多いか少ないかで値段が変わってきます。

書き込めるデータ量はどこで分かる?

SSDの書き込めるデータ量は「TBW」(Terabytes Written)と呼ばれていて、メーカーが公表しています。
この数値の大きさで具体的な耐久性を比較することができます。
※公表されていないSSDもあります

結局どうやって選んだらいいの?

まずSLCは耐久性が非常に高いものの、値段がとんでもなく高い企業向けなので、選択肢から外れます。
その他から耐久性と値段で、自分に合ったものを選ぶ形になります。

他にはSSDの使い方によって決めることもアリです。
WindowsなどのOSをインストールする場合は頻繁にデータの書き換えが発生します。
それに比べて、大容量ゲームをインストールする目的の場合は、一度インストールした後はあまり書き込まずに読み込みがメインになるので、TBWへの影響は少なくなります。

OS用のSSDにはMLS、ゲーム用のSSDにはQLC、といったような使い分けをすることでコスパの良い使い方も可能ということですね。
逆にOSをインストールするSSDにはなるべくQLCは避けたほうがいいでしょう。

自分に合ったSSDを選ぼう

SSD選びは容量だけではなく、規格と記録素子タイプのことも知っておくと、
「なんで同じ容量なのにこんな値段が違うのか」
ということが少し見えてくると思います。
あとは自分が求める性能と、出せる値段のバランスを考えて選べばOKですね!

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