ゲームができるパソコンを欲しいと思った時、たくさんあるショップの中からどれをどうやって選べばいいのか悩みますよね。
スペックを見ても何が書かれているか意味不明だし、比較しようにもさっぱりわからない!
僕も最初はそうでしたし、誰もが通る道です。
何を基準として選んだらいいのか、そして何を優先すれば失敗しないのか。
僕自身が今までに失敗してきた経験を踏まえて、後悔しないための選び方や考え方を書いていきます。
ゲーミングPCを選ぶ基準
BTOショップなどで並んでるPCを見て、選ぶ時に気にする点はだいたい下の3つになりますよね。
性能 | この性能は全体の中でどれくらいなのか? |
値段 | この値段は性能からすると高いのか安いのか? |
ゲーム | 今プレイしたいゲームが動くのか? |
特に3つ目の「やりたいゲームがあって、それをプレイできるPCがほしい」という【ゲーム目的】から入って、【その中で安いPC】と考える人が多いのではないでしょうか。
入口としてはこれくらいが普通なのですが、このままでPCを選ぶと近い未来に後悔するかもしれません。
実際に僕は後悔したことがあります(笑)
でもその後悔があったおかげで今使っているPCにはかなり満足しています。
ではどうしたら納得のいくPCを選べるのでしょうか?
それはもう一歩踏み込んだゴールを想定することが大事なのです。
どんなゴールがある?
『ゲームをプレイできるPC』と一言でいっても、実はこの中に様々なパターンがあります。
家庭用ゲーム機はどこのお店で買っても同じ性能なので、何も考えなくても一定のクオリティで遊べるのが良いところの一つです。
しかしPCはパーツの性能次第でプレイできる画質設定や快適さが変わります。
PS4版では画質設定の項目はあまり用意されていませんが、同じゲームでもPC版だと設定項目がたくさん用意されているのです。
そしてゲームが要求する以上の高スペックPCじゃないと高画質の設定で遊ぶことはできません。
特に最近の3Dゲームではすべて最高設定にすると映画のような画質でプレイできますし、逆に最低画質ではPS4版よりお粗末な画質になってしまいます。
どれくらいの質でプレイしたいのかを想定しておかないと、PCを買った後に「プレイはできるけど思っていたのと違う。。。」となってしまうわけです。
そうならないために考えるべきゴールは下の項目になります。
画質
ゲーム内設定の画質を上げると表示される色の数が増えて、細かい箇所でも色が分けてつけられ、よりリアルにキレイになります。
逆に低設定だとのっぺりした感じですね。
高画質でプレイしたいですか?
最低画質でも動けばいいですか?
解像度
解像度は数値が大きいほど、画面の色がきめ細かくキレイになります。
また、画面の作業スペース自体が広くなるのでウィンドウを何個か並べて作業することも楽になります。
フルHD(1920×1080)でプレイできればいいですか?
WQHDや4Kにも興味ありますか?
フレームレート
フレームレートとは1秒間に表示されるフレーム数です。
PS4では30fpsのゲームが多く、最大でも60fpsまでしかでませんが、PCではその倍以上の144fpsや240fpsを出すことができます。(対応しているモニターが必要になります)
フレームレートは144fps出したいですか?
30fpsでもプレイできればいいですか?
プレイするゲーム
年々PCの性能は上がっていきます。
それとあわせてゲームの要求スペックも上がっていきます。
今プレイしたいゲームだけプレイできれば満足ですか?
今後発売されるゲームもやりたいですか?
今後発売されるゲームもやりたいなら、どのくらいの画質でプレイしたいですか?
配信
今や配信はだれでも気軽にできる時代です。
PCゲームの配信ならゲーム代以外にお金もかかりません。
誰かに見てもらうためではなく、録画目的で配信することもできます。
配信でアーカイブを残せば自分のストレージ(SSDやHDD)にデータを作らず動画を残せます。
配信しながらのゲームプレイに興味はありますか?
上で挙げた項目はPCでゲームをする上で必ず関わってくることです。
一言で「ゲームができるPC」といっても、どの程度のクオリティで遊べるかは性能と値段に天と地の差があります。
少なくても上の質問に答えを出して、PCを買った自分がどういうクオリティで遊んでいるかを想像してみましょう。
僕自身はその昔『FF11ができるPC』ということだけを考えて、プレイ可能なスペックの中で安めのPCを選びました。
結果、FF11はプレイできたものの、新しくリリースされるゲームは全然まともに動かず、FF11専用機になってしまいガッカリしたという経験があります。
後悔しないために気を付けるポイント
それでは後悔しないための選び方や考え方をお伝えしていきます。
ゲーミングPCにおいて特に重要なパーツは【グラフィックボード】と【CPU】です。
この2つで『高設定で快適に遊べる』か、『低設定でガマンする』かがほぼ決まります。
そしてPCの値段のうち、この2つのパーツが半分以上を占めることが多いほど高価です。
つまり後から変えようとすると結構なお金がかかってしまいますので、慎重に考えて決めましょう。
グラフィックボード
「グラボってなに?」という人はコチラ
グラボは最新の型番から選ぶことをオススメします。
グラボの性能比較は下のリンクからどうぞ。
⇒グラフィックボード・ビデオカード性能比較ベンチマークテスト
上のページで『比較対象GPU一覧』の中にあるものが比較的新しい型番ですね。
『過去の製品一覧』の中にも性能が高いものはありますが、あえて選ぶ必要はありません。
最新のグラボは新機能が対応していたり、メモリの性能が上がっていたりと過去のものより改良されています。
過去のグラボを検討する場合というと、
最新のグラボほど性能を求めていない
値段を安く抑えたい
この気持ちがあって考えると思いますが、
今後発売されるゲームが快適にプレイできない可能性
を考慮して選びましょう。
[box class=”box31″ title=”サイト管理人の具体例”]
僕が今使っているグラボは”GTX1080”です。
2016年6月に発売されたグラボで、当時は上から2,3番目の性能で、出来るだけ高画質で快適なプレイがしたくて値段が少し落ち着いた9月に買いました。
現時点で発売から3年以上経っている代物です。
それが今でも解像度フルHD(1920×1080)ならまず最高画質でプレイできますし、4k(3840×2160)では中設定から少し下げた程度の画質で遊べています。
ただし4kで画質を下げるよりも、WQHD(2560×1440)で画質を上げた方がキレイで快適なのでWQHDを選ぶ場合が多いです。
最近では「SEKIRO(隻狼)」を配信しながら4kでプレイしました。
まだまだ買い替えを検討する必要がないくらいがんばってくれています。[/box]
ここで性能比較ページの指標を見比べてみてください。
GTX1080は”715″、最新モデルのRTX2060は”747″と最新モデルの一番下である60番代よりちょっと低い数値ですね。
RTX2060は60番代とはいってもローエンドではなく、ミドルに位置しています。
それではGTX1080と同世代のGTX1070、GTX1060を買っていたらどれくらい差がついているのでしょうか?
GTX1070は”594″、GTX1060は”441″となっていて、RTX2060の”747″からだいぶ離されてしまってますね。
RTX2080 | 898 | GTX1080 | 715 |
RTX2070 | 871 | GTX1070 | 594 |
RTX2060 | 747 | GTX1060 | 441 |
もしGTX1080ではなくGTX1070,1060を買っていたら、パワー不足を感じて物足りなくなっていると思います。
そして、この話は当時最新モデルを買った場合の話です。
もし、過去モデルを買っていたら今もっと差がついています。
グラボの進歩=ゲームの要求スペックも上がる
新しいモデルがでるたびにグラボの性能は上がり、それ用にゲームが作られます。
ハイエンド、ミドル、ローエンドではそれぞれ寿命が異なることをしっかり頭に入れて選んでくださいね。
CPU
ゲームにおいてCPUの重要度は低いと言われていた時もありましたが、最近ではCPU性能も必要なゲームが増えてきています。
また、いくらグラボが最新で高性能であっても、CPUが古いものならグラボの性能を出し切ることができません。
とはいえ、ゲームプレイにおける重要度はグラボの方が高いので、どちらにお金をかけるかで言うとグラボになります。
CPUはゲームだけでなくパソコンで行う作業すべての処理を行うパーツです。
ゲームと並行して作業を行うのであれば、最新のものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに並行して行う作業の中で、特に負荷がかかるのは配信です。
配信しながらゲームをしたい場合は高性能なCPUを選びましょう。
値段で選ぶ場合
値段はお財布事情によるので、出せる範囲内で決めるしかないですよね。
ただし、並んでいるPCを見て、値段だけで決めるのはやめましょう。
たとえば、お昼ご飯を食べにいって、「松」1,200円、「竹」800円、「梅」500円と3種類あったとします。
人の心理はまんなかの「竹」を選びがちです。
PCのグラボも2080,2070,2060と性能の高いものから値段は高いですが、ここでなんとなく真ん中の2070を選んでしまってはいけません。
真ん中を選ぶからには真ん中にする根拠があって選ばないと後で後悔します。
70,60がダメということではありません。
それを選ぶ根拠を値段以外でも言えるようにすべきということです。
出せる金額から決める場合も同じで、選んだPCでどのゲームをプレイして、どのくらい余裕がある性能なのか?
そのPCでどういう遊び方ができるかを考えましょう。
自分が望む遊び方ができるPCの金額に手が届かない場合は【お金が貯まるまで待つ】のも選択肢のひとつです。
プレイするゲームで選ぶ場合
プレイしたいゲームが決まっている場合は、そのゲームの公式サイトには最低限必要なスペックの『必要動作環境』と、あった方が良いとされる『推奨動作環境』を確認します。
そこに書かれている『推奨スペック』と同じPC構成なら「中設定くらいでプレイできる」と認識をしたほうがいいです。
ゲームにもよりますが、具体的にいうと、解像度は1920×1080、画質設定は中、60fpsで遊べるはずです。
間違っても『必要動作環境』で選んではいけません。
ゲームにもよりますが、動くだけであって画質を全部最低にしてもカクカクだったりする可能性もあります。
画質設定を『高』や『最高』でプレイしたいならグラボ、CPUの性能が『推奨動作環境』より高いPCを選びましょう。
また、公式サイトの『推奨スペック』には解像度があまり書かれていません。
記載がない場合はフルHD1920×1080と考えておきましょう。
解像度は一段階上げるだけでかなり負荷が強まります。
WQHDや4k解像度でプレイしたい場合は、記載されているよりもっと上の性能のグラボが必要になりますので注意しましょう。
どういう環境で遊びたいかを考えて納得のいくゲーミングPCを選ぼう!
ここまでPCを選ぶ際の考え方と注意点をお伝えしてきました。
なんとなく自分がプレイしたい環境が見えましたか?
ざっくりとまとめると下のようになります。
PC性能 | 値段 | 画質や快適さ | 使える期間 |
高 | 高い | 高い | 長い |
低 | 安い | 低い | 短い |
ゴールが決まりさえすればあとは値段との兼ね合いになりますね。
買った後に思っていたゴールと違ったと気付いた場合、長いこと後悔を引きずって落ち込みます。
自分が望んでいるゴールが手に入るPCを選べたら最高ですよね。
僕がオススメしたいものを一言で挙げると、グラボとCPUが現行スペックの中でも上から数えた方が早いものです。
理由は快適に遊べる期間が長く、結果的にコスパが良いから。
ただ、どちらも一番性能が高いものは値段が跳ね上がる傾向にありますので、2番手3番手あたりがコスパも良くなる場合が多くオススメです!