回線速度の測定結果と通信の流れから考えられること

インターネット回線

測定サイトの結果が良ければそのままでOKですが、問題は悪かった場合です。
ゲームにしても動画を見るにしても、実際に回線が遅いと感じている場合は原因をハッキリさせたいところですよね。
回線事業者が悪いのか、プロバイダが悪いのか、自分が使っている機器が悪いのか・・・
原因を見つけるための1つの手段として測定サイトの結果から考えられることをお話していきます。

測定サイトで回線速度を計測して分かること

測定サイトの結果は【自分と測定サイト間】の通信品質なので、この結果から原因箇所を特定することは難しいです。
しかしあたりを付けるのに役立つ見方もあります。
Speedtest.net】で計測した結果の画像を例として使っていきます。

PING 3ms
DOWNLOAD(下り)速度 943.08Mbps
UPLOAD(上り)速度 766.36Mbps

この結果は『IPA CyberLab』サーバーとの測定結果です。
最大1Gbpsの回線を使っていてこの結果なら文句ありません。
『IPA CyberLab』サーバーとの通信はかなり快適といえます。

そしてこれに加えて分かることがあります。
【回線の大元である回線事業者からは、最低でもこの品質で提供されている】ということです。

通信の流れを知ろう【基礎知識】

通信の流れを超ざっくり簡単にいうと下のようになってます。

回線事業者:回線を提供(フレッツ光、ドコモ光、auひかり、NURO光など)
プロバイダ:回線をインターネットにつなげる(ocn、BIGLOBEなど)※ISP(インターネットサービスプロバイダ)とも呼ばれる

回線事業者が回線そのものを提供し、ユーザーが回線を利用できるように結びつけるのがプロバイダです。
ネット回線を利用するには必ず『回線事業者』と『プロバイダ』の両方と契約する必要があります。

そして通信の流れは矢印のように『回線事業者』から『プロバイダ』へ。
プロバイダを通して、ユーザーはインターネット通信をしています。

通信の流れと測定結果で何が分かる?

回線の質は上流(回線事業者)が一番良く、プロバイダを通り、下流(ユーザー)に流れるにつれて悪くなっていきます。
測定サイトの結果は最下流なので、この結果より大元である回線事業者の品質が悪いことはないのです。

先ほどの【回線の大元である回線事業者からは、最低でもこの品質で提供されている】というのは、この流れを分かっていれば簡単ですよね。
いつくかのサイトで測定してみて良い結果が1つでも出れば、回線事業者が提供している質は良いと判断して良いでしょう。
悪い結果が出た測定サイトは通信の通り道の問題、つまり相性が悪いか、測定サイト側に問題が起きている可能性が考えられるということです。

夜だけ遅くなる場合

「昼の明るいうちは快適だけど、夜20時くらいから急激に重くなる」
夜は家に帰ってきて一番ネットを使いたい時間、この時間にまともに使えないんじゃ意味がないですよね。

こう感じた時もまずは複数のサーバーで測定して、どこか1つでも良い結果が出ないか探してみます。
できれば【Speedtest.net】で、昼に結果のよかったサーバーで測定すると比較しやすいですね。

そしてどこか良い結果が1つでも出れば問題はサイト側の可能性が高いのは上と同じです。
昼は良い結果だったサーバーがすべてダメになっていたら、それはもう『回線事業者』か『プロバイダ』のどちらか、または両方が原因の可能性が高いです。
夜になって利用者が増えて回線が混雑し、渋滞が起きていることが考えられます。

【まとめ】複数のサーバーで測定して考えられる原因を減らそう

・動画や配信を見ていてカクカクしたり、プチプチ止まる。
・オンラインゲームでラグを感じる。
・ゲームや動画などのダウンロード速度が遅い。
こういう時「家の回線のせい?」ってすごく気になりますよね。

まずは【Speedtest.net】でいくつかサーバーを変えて測定しましょう。
1つでも良い結果がでれば、家の回線(回線事業者、プロバイダ)は問題なしと分かります。
この場合は『サイトやゲーム側の問題』か『サイトとの相性が悪い』がほぼ確定です。

測定結果がどこのサーバーでも悪かったら回線が原因かもしれません、が、まだ特定できる段階ではないです。
ネット周りの機器の不調や、ネット関連の設定など、確認することはまだまだあります。
回線速度が出ない原因を突き止めるのは本当に大変なのです。
もし回線速度を改善したいなら、手間も時間もかかりますが考えられる原因を1つずつ潰していくしかありません。
その先に快適なネット生活があることを夢見てがんばっていきましょう。

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