ゲーミングPCのモデルを見ていると、メモリは”8GB”、”16GB”のどちらかを搭載している場合が多いですよね。
メモリの容量が違うと何が変わるのか、どれくらいあれば快適なのか、メモリによって性能の違いがあるのか。
このページではパソコンのパーツの中でも、快適さを左右する重要なパーツ『メモリ』についてお話していきます。
メモリって何?という人はコチラ
⇒PCパーツ・用語の難しくない解説
ゲームを快適にプレイするためにどれくらいメモリが必要?
ゲームのことを考える前に、まずパソコンを動かすために必要なwindows10が使うメモリについて考えてみましょう。
OS | 必要メモリ |
Windows 10 Home(64ビット) | 2GB |
Windows 10 Home(32ビット) | 1GB |
公式に記載されている必要なメモリは、64ビット版で2GBとなっています。
これはあくまでもwindowsに最低必要な容量で、もし2GBだけでパソコンを操作しようものなら、何かをコピーしたり操作するたびに固まるでしょう。
快適さを求めるならもっと必要で、windows用に4GBは見ておきます。
そして誰でも使うのがインターネットを見るためのブラウザです。
GoogleChromeやWindows Edge、Safariなどですね。
ブラウザはタブをたくさん開いたり、拡張機能を追加したり、使い方によって使うメモリは上下しますが結構持っていかれます。
少なくても1GBは必要で、2GB以上使われることも珍しくないです。
なのでブラウザ用に3GB見ておきます。
OSとブラウザだけしか考えていないのにすでに7GB必要なのです。
もちろんこの他にも動かしたいソフトウェアはあります。
セキュリティソフトや、ボイスチャットツール(Discordなど)、音楽再生ソフト、マウスの設定用ソフト、steamなどゲームクライアントなどなど。
そしてここからさらにゲームを動かしてもっとメモリを使います。
8GBで足りるわけがないのです。
ということでゲーミングPCに必要なメモリの最低ラインは8GBの次、16GBとなります。
メモリがカツカツになった状態では何をしてもすぐパソコンが固まります。
快適なパソコンライフには常にメモリに空きがある余裕を持った状態が必要です。
必要ギリギリを攻めることに意味がないということは知っておきましょう。
ゲーミングPCにメモリ32GBは必要?
どの程度パソコンを働かせるかによって必要なメモリは変わってきますが、現状32GBは過剰かなと思います。
理由としては、メモリは多くすればするほど動作が速くなる性質ではないからです。
なので容量全部を使い切らない程度あればOKで、それ以上に増やす意味はありません。
なんで意味がないかというと、メモリが何をするパーツなのかを考えれば簡単な話です。
メモリというのは、作業中のデータを一時的に記憶させるためのパーツ。
記憶させることが目的で、メモリが作業をするのではないんですね。
作業をするのはCPUです。
例えで説明すると、メモリの容量は作業机の広さで、CPUは作業をする人です。
机が広ければ、作業に使う道具や材料(作業中のデータ)をたくさん置けて効率よく作業できます。
逆に狭ければ置ききれなくなった道具を一度別の場所にしまってから、必要な道具を持ってこないといけなくなります。
机に余裕がある状態=使いたい道具をすぐに用意できる → 人(パソコン)が快適に処理できる
机に置ききれない状態=道具をしまってから持ってくるまで作業できない → パソコンが固まる
この2パターンしかなく、どれだけ机を広くしても快適か固まるかのどちらかです。
メモリに余裕がある状態で、処理速度を上げたいならCPUを変えるしかありません。
ちなみに管理人はメモリ16GBで毎日ネットを見たり、ゲームしたり、エクセルで作業したりしています。
メモリが足りなくならないように気を付けることもなく、使いたいものを使いますが、メモリが足りなくて固まった経験は一度もありません。
そういうわけで今のところ16GBが丁度いいかなと思います。
まずは16GBで始めて、もし足りなくなった場合はメモリを増設するのがオススメです。
PCケースを開けての作業になりますが、メモリの増設は空いてるスロットに挿すだけなのでめちゃくちゃ簡単ですよ。
ゲームパソコンのメモリはなんでも良い?性能の違いについて
BTOパソコンのスペックを見ると、容量の『16GB』だけじゃなく色々書かれてますよね。
『16GB DDR4 SDRAM(PC4-21300)』
『DDR4-2666 16GB』
こんな感じでBTOショップによって書き方は微妙に違いますが、見る箇所は少なくて難しいことはありません。
メモリは『規格の総称』と『メモリチップ規格』や『モジュール規格』で呼ばれていて、それが記載されているのです。
※覚える必要はないです
規格の総称
上の場合では『DDR4 SDRAM』が一般的にメモリを呼ぶ際の規格総称です。
SDRAMは省略してDDR4と書く場合も多いです。
DDR、DDR2、DDR3、DDR4と数字が大きいものが新しく、処理能力や省エネ性能も上がっていきます。
今はDDR4が最新で、これ以外のメモリを搭載しているモデルはほぼないと思います。
それぞれ挿せるマザーボードが違うため互換性がない点に注意。
古いパソコンからメモリを移そうと思っていても使えない可能性があります。
メモリについては『DDR4』かどうかだけチェックすれば十分です。
メモリチップ規格とモジュール規格
『DDR4-2666 16GB』の”DDR4-2666”がメモリチップ規格。
『16GB DDR4 SDRAM(PC4-21300)』の”PC4-21300”がモジュール規格です。
それぞれ下のように対応しています。
メモリチップ規格 | メモリモジュール規格 |
DDR4-1600 | PC4-12800 |
DDR4-1866 | PC4-14900 |
DDR4-2133 | PC4-17000 |
DDR4-2400 | PC4-19200 |
DDR4-2666 | PC4-21300 |
DDR4-3200 | PC4-25600 |
DDR4-4266 | PC4-34100 |
どちらも数字が大きいほど性能が上ですが、DDR3と4の違いほど体感できるほどの差はありません。
最近では、DDR4-2133、DDR4-2400、DDR4-2666あたりがよく使われています。
選ぶポイント
規格が『DDR4』のものであることは絶対確認しましょう。
メモリチップ規格とモジュール規格については性能を体感できるほどの差はないので、値段で選んでOKです。
ゲーミングPCにおすすめのメモリ
これまでの内容からまとめると、
・DDR4 SDRAMであること
・16GBの容量(8GB×2枚でもOK)
この2点を抑えたものになります。
「自分は8GBに抑えられるから」という考えで8GBにしても結局追加することになりますので、最初から16GBをオススメします!